猫を飼いたいと思っていろいろ調べていると、情報がありすぎて窮屈に感じませんか?もちろん最低限守るべきルールはあるけれど、『猫のため』はいろんな考え方がありますよね。
今回は養老孟司さんと猫・まるの付き合い方についてまとめました。
奥さんが単身赴任中に猫を飼い始めた養老さん
養老さんは子どものころから自宅に猫がいて、猫は身近な存在でした。しかし、奥さんが動物が苦手ということで、一時、猫との生活から離れていました。
そんな中、娘さんが猫を飼いたいと言い出し奥さんが長期で家をあけている間に、あれよあれよと猫との生活が始まったようです。(帰ってきた奥さんもすぐ猫のまるが大好きになったそう)
猫の生活環境
養老さんのは住宅は鎌倉の一軒家です。猫のまるは家の中と敷地内を自由に出入りできる環境にあるようです。小さい時からあまり活発的な猫ではないようで、どっしりと悠々自適な猫で逃げ出したりすることはないのでしょう。
下の動画はNHK『ネコメンタリー 猫も、杓子も。』のPR動画です。養老さんとまるの様子がちらっと登場します。
猫の種類と猫との出会い
猫のまるはスコティッシュフォールドという種類のオス猫です。
娘さんが色々とネットで調べて、性格が穏やかなスコティッシュフォールドを選び、奈良県のブリーダーのところで直接対面して相性の良さそうな子猫を迎え入れたそうです。
猫との出会い方は色々とあります。ペットショップ、ブリーダーのサイト、保護猫カフェや保護猫ボランティア活動している場、SNSでの里親募集など様々です。それらの特徴についてはまた別の記事でまとめたいと思います。
はじめて猫と一緒の生活を検討している人にとって大事なことは、直接会って迎え入れられるか決めるのが大切なことです。疲れている時も忙しい時も一緒に過ごすのですから相性は大事です。
まるの好物は『マヨネーズ』
まるの好物で明言されているのは『マヨネーズ』です。
養老さん以外の家族はまるにマヨネーズをあげることはないけど、養老さんはおねだりすれくれるんだ、とまるに認識されているそうです。スプーンひとさじのマヨネーズをあげると、もうそこにはなくなっているのに永遠になめているそうです。
まさに猫初心者の私にとっては、猫にとってあれはダメ、これがいいと、自分が情報ばかり仕入れることで窮屈に感じるし、必要以上に緊張もします。これは猫との生活へ緊張するというより、見られていないのに世間から見られているような緊張感です。
猫を飼う先輩たちが多少こういうゆるいところを見せてくれているのは大変ありがたいです。人間だって体に悪いものこそ好物だったりしますしね。養老さんは自分なりの考え方をしっかりもって動物たちと付き合っていて、猫のことやスコティッシュフォールドという品種特有の弱い部分や特徴もキチンと知りつつ割り切っていて、そういう考え方もあるのかと納得させられます。
猫や動物との生活のスタンス
2020年現在の日本は猫を環境相が定めた「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」という条文の中で、猫も犬も室内飼育に務めることという一文があり、外で飼う場合には去勢・不妊手術が義務付けられています。
猫に関して言うと、野良猫の寿命は2〜3年といわれています。交通事故や、感染症などの病気が原因です。それに比べて室内飼いの猫は10年〜20年と3倍以上の寿命です。また、糞尿などによる苦情が相次いだり、外猫の虐待があったりするので、室内飼いに務めることという条文は、動物にとっての安全を守るためと言えます。私はこれを人間主観で考えられた猫の幸せを守るための条文だと感じています。悪いとはおもいませんし、仕方ないと思います。
養老さんは、動物にとっての幸せを人間主観で考えていません。詳しくは本を読んでもらうといいですが、
動物ってどんなものでも調整できなかったら何億年も生きて来られなかったはずです。
中毒になるようなら食べないだろうし、という発想は猫にとっての体に悪いものを知っている人にとってはヒヤヒヤするような発言に聞こえますが、まるは15年以上生きていて明らかに養老さんにも懐いていて幸せそうでしかありません。
下の動画は、新潮社から発売された『遺言。』のPR動画です。
感想
養老さんとまるの関係は理想的な人と猫の生活として憧れます。私はマンションに住んでいるし、猫を半分室外で飼うことはできないですし、マヨネーズを食べさせてみようかな、と思ってもいません。しかし、いろんなものを食べさせあげたいという飼い主さんの気持ちはよくわかるし、そういうゆるさはもっていたいと思います。
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